【経済データを見る眼】日本経済・日銀短観(2023年4月3日)
日本経済・日銀短観
村井慎吾
<業況判断・全規模全企業>
<ドル円推移と企業想定レート>
(資料)日銀資料より作成 。
国内経済の企業景況感は、やや悪化した。世界的な財需要の減退を主因とし、製造業の景況感が大幅に悪化した一方、行動制限の緩和を受け非製造業は改善を見せた。先行きは供給制約の解消への期待から、製造業の景況感悪化に底打ちがみられたものの、物価高による消費者心理の悪化が非製造業を押し下げている。見通しの前提となる想定為替レートは、131.72円と実勢値との差異が解消された。
村井慎吾(むらいしんご)
株式会社日本政策総研副理事長(主席エコノミスト)